子供が習い事をやめたいと言った時、親は無理に続けさせるべきなのか?
答えは、多くの場合がNO!
辞めさせることは悪いことではありません!タイミングが大切になります。

やめたいと思った瞬間、習い事への熱意は失われ、辛い時間を過ごすことに…
僕自身、習い事の先生であるのと同時に、子供の頃に習い事を「やめたい」と思っていた一人です。
両方の側面から、子供が習い事をやめたい!と言い出した時の対処法についてお話していきます。
- やめさせていいのか悩んでいる
- やめさせるタイミングがわからない
子供が習い事を「やめたい」親の対応は?【見極めが大切】
子供が習い事をやめたいと言う時は、経験上、以下の4つのステップを踏んでいきます。
- レベル1:なんとなくやめたい
- レベル2:興味がなくやめたい
- レベル3:辛くてやめたい
- レベル4:拒否反応でやめたい
4つのステップの中でレベル2~レベル3がやめさせる見極めポイントです。
なんとなくやめたい程度でしたら、続けさせることで身に付くものもあります。
ただ、辛いまで行くと徐々に拒否反応になっていき、大人になってもトラウマとして残ってしまうことも。
僕の経験をもとに、段階ごとの対処法をお伝えしていきます。
レベル1:なんとなく「やめたい」
やめさせたい度:★★☆☆☆
条件次第でやめさせてOK
この段階では
- 友達がはいったから
- みんながやってるから
といった周りに影響を受けて入った子供に多い傾向があります。
習い事を始める前に「○○まではやろうね」などの約束をしている場合は、続けさせる選択肢もありですね。
子供のころに、約束だったりやり遂げる力を身に付けさせるのは、大切です。
レベル2:興味がなくなり「やめたい」
やめさせたい度:★★★☆☆
子供の意思を尊重しよう
この段階では
- 他の習い事に興味がわいてきた
- 楽しくなくなった
といった子供自身の心境の変化が強くかかわってきます。
子供の頃に色々な興味を持つことは、可能性を広げる意味でもよい傾向です。
子供が自発的に他の習い事に興味を示す場合は、やめさせるのもアリですね。
ただ、入って数回の場合は、ある程度続けさせてから判断しても良さそう!
その際は、○○までは頑張ろう!などの目標を持たせてあげるとよいですね。
レベル3:辛くて「やめたい」
やめさせたい度:★★★★☆
やめさせる方向で考えよう!
この段階では
- 先生が嫌だ
- 友達とケンカした
- 自分だけ上達しない
といった周りとのトラブルや比較による原因が多くなります。
子供は、大人が思っているよりも周りに敏感ですので、子供の話をよく聞いてあげ、悩みに寄り添ってあげることが大切ですね。
子供の精神はすでに限界付近に来ており、習い事をやっていても全く集中できません。
やめさせる方向も視野にいれ、子供としっかり話をしましょう。
レベル4:拒否反応で「やめたい」
やめさせたい度:★★★★★
直ちにやめさせてあげたい!
この段階では
- 習い事に行く前に泣く
- 準備が極端に遅くなる
- 表情がこわばる
など、一目で判断がつくほど、感情が表に出てしまいます。
拒否反応から立ち直れることは非常に難しい!
無理に続けさせてしまえば、辛い子供時代として記憶に残ってしまうでしょう。
子供や先生と早急に話し合い、やめさせる決断をするべきです。
子供が習い事を「やめたい」のに続けるとどうなる【体験談】
子供が習い事をやめたいといっても続けさせた場合、どう変化をしていくのか。
実際に水泳の習い事をさせていた方に話を伺ったところ、3つの変化ポイントがありました。
- 初期段階:準備が遅くなる
- 中期段階:言い訳をする
- 末期段階:泣く・わめく
家庭の事情から、なかなかやめさせることができなかったそうです。
子供が成人をしてから「もっと早くやめさせてほしかった」と言われたそうで、苦い思い出になっているようです。
段階ごとに詳しくお伝えしていきますね。
初期段階

お子さん:小学2年生
今まで楽しそうに準備していたのが、急に遅くなってしまったの。
車に乗るのも遅くなって、、、
でも、この時はまだ「やめたい」とはいっていなかったわ。
原因は、クラスを変えたことと目標を達成したことにありました。
クロールができればいいと思っていたお子さんは、背泳ぎやバラフライが本当に嫌だったそうです。
同時にこの時、ダンスの習い事にも興味が出てきたことも、原因の一つになっていたようです。
✔初期段階では、様子を見つつ、少しでも変化が起きたらやめさせることも視野に入れるとよいです。
中期段階

お子さん:小学3年生(前半)
このころになると、ダンスの習い事では楽しそうに準備するのに対して、水泳の時は「お腹が痛い」などと言うようになっていたわ。
あからさまに態度が違うので、おかしいとは思ったのだけど。やめさせてあげられなくて。
水泳を続けるという条件でダンスも始めたそうです。
この時には、すでに水泳には興味がなく、クラスが変わったことで先生との相性も良くなかったようです。
お腹が痛いや具合が悪いといった一種の拒否反応ともとれる症状が出始めていますね。
✔中期段階では、やめさせる決断をしてOK!お腹が痛いなどの言い訳じみた発言には、それなりの理由があります。
末期段階

お子さん:小学3年生(後半)
習い事の準備中に泣く。車に乗る前に泣く。車からでない。場所に到着したら泣く。
結局、習い事の場所まで行くけれども、そのままやらないで帰るようになってしまったの。
中期段階から数か月ほどで末期段階になったそうです。
相変わらずダンスの習い事の時は笑顔が絶えないのに、水泳の時のあからさまな態度に「やめさせよう」と決断したそうです。
ただ、それから10年たってもお子さんの心には、水泳の時の苦い思い出が残っています。
✔末期段階では、早急にやめさせましょう。むしろ、前段階でやめさせてあげたいですね。
子供が習い事を「やめたい」は成長のチャンス!
実は習い事をやめたいという子供は、以下の点から、成長のチャンスにつながることもあります。
- 好奇心旺盛
- 新たな興味に向かう挑戦心
- 運動能力の向上
- 人間関係を学ぶ
様々なものに興味を持つ年頃なら、違う習い事をしたいというのは、自然な流れです。
むしろ、幼少期にたくさんのスポーツに触れることで、運動能力を向上させてくれます。
多くの友達と接することで、人との接し方を学ぶこともできます。
現に、サッカーをやっていた生徒がテニスに興味を持ち入会した結果、サッカーの楽しさにも気付き、両方のスポーツを習うことになりました。
※詳しくは内気な子供が習い事で自信をつけた話をご覧ください。
ある程度、同じ習い事を続けていってるのならば、子供の意思を尊重して、違う習い事を習わせるのは、良いことですね!
続けさせたほうが良い場合
逆に、習い事を数か月しか続けていない場合は、以下の点から、続けさせる努力をしたいですね。
- やり遂げる力を学ぶ
- 約束を守る
- 創意工夫を鍛える
先にも上げた通り、習い事を始めて間もない時に「やめたい」と言い出す時は、気分的な部分も大いに含まれていきます。
やり続けることで身に付く力は、大人になっても大事なスキルになります!
習い事を始める際は、いつまでは続けるといった目標を提示することで、約束を守るということも学べますよね。
続けるための工夫を、お子さんと一緒に考えて実施するとよいでしょう。
子供が習い事をやめたいといった時の親の対応|まとめ
子供が習い事を「やめたい」といった時の対処法をまとめます。
- 初めて間もない場合は続けさせたい
- 違う興味がわいたら成長のチャンス
- 拒否反応が出る前にやめさせよう
習い事の存在意義は、お子さんの成長・楽しい時間・学びの時間 です。
興味がなくなった時点で、すべての効果が半減してしまいますね。
家庭の事情や子育ての方針などあるかとは思います。
ただ、習い事をやる子供自身が、楽しく学びの場にいれることが、なによりも大切!
やめさせることは決して悪いことではありません!
子供の成長を第一に、子供にとって最高の習い事になるよう、願います。
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