スポーツ少年団は練習しすぎ!問題点と対策を指導者のプロが解説

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うちの子が通ってるスポーツ少年団、練習時間が長すぎるのだけど、これっていいの?

スポ少は、スポーツを安く習わせられるとあって人気がある一方、ボランティア運営であるがゆえの弊害もあります。

特に問題点として挙げられるのが、スポーツ少年団の練習しすぎ問題です。

日本の子供への練習時間は、世界からみると異常なほど長いとされています。

スポーツ指導の専門である僕が、スポーツ少年団の実態に切り込み、最適の解決策を紹介します。

スポーツ少年団の問題点を理解すれば、子どもにとって最高の選択を判断できるはずです。

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とこスタ
とこスタ

習い事の先生歴15年
延べ2000人以上の子どもを見てきた経験から、習い事の悩み解決を配信

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スポーツ少年団の問題点!練習のしすぎが招く危険性

心身ともに成長過程にある子どもたちにとって、練習のしすぎはさまざまなデメリットを招くことがあります。

  • 怪我のリスクが増える
  • 子どもがスポーツを楽しめなくなる
  • 量が上達につながるわけではない

スポーツ少年団の推奨する練習時間は、週2~3回、1日2~3時間

練習時間が長いほど、上記の問題が起こりやすくなると言えます。

しかし、現状は、指導者のエゴにより、練習時間が大幅に超えているチームは少なくありません。

それぞれ解説しますので、我が子に起こる危険性について知っておきましょう。

怪我のリスクが増える

成長段階にある身体に長時間の練習は、ケガのリスクが増えます。

急激な体の成長と運動量のバランスが崩れることで、負担がかかりやすいからです。

野球なら野球肘、サッカーなら膝の怪我といった例が多く、少年野球をやっていた僕自身も野球肘でした。

十分な休息と運動量のバランスを考えると、子どものうちは1~2時間ほどの練習時間で十分だと言えます。

子どもが楽しめなくなる

練習が長すぎることで、子どもたちのモチベーションが低下する可能性があります。

もちろん、ある程度の練習時間は、スポーツ体験をする意味で重要です。

しかし、長時間練習は、友達と遊ぶ時間、家族と過ごす時間など、子どもの大切な時間を奪う可能性があります。

また、疲労感やプレッシャーも生みやすく、スポーツを楽しむ心は、徐々に奪われていくでしょう。

子どもの心の底からスポーツを楽しめるためにも、適度に休みの日がある少年団を選ぶことが好ましいです。

量が必ずしも上達につながるわけではない

練習時間と上達は、必ずしも比例関係にあるとは言えず、練習メニューのあり方や休憩の取り方が重要です。

保護者がコーチをやることが多いスポ少には、残念ながら、根性論が多い……。

アメリの研究によると、練習中よりも休憩中に上達度合いが高いといったデータも発表されています(参考資料:ナゾロジー)。

僕自信、子どもに2時間レッスン3時間レッスンをしたときよりも、1時間レッスンの方が成果がよいという実体験をしました。

質のいい練習メニューを与え、適度な休憩を挟めば、1時間の練習でも十分な成果が生まれるのです。

スポーツ少年団の練習しすぎ問題の対策

各スポーツ少年団の指導者の方針を変えられれば最高ですが、難しいのが現状。

そのため、今いる少年団のシステムを変えることを望むより、別視点の行動を起こすのが良いでしょう。

  • 子どもの意思を確認する
  • 別のスポ少にうつる
  • スクールを検討する

根性論を重視した練習メニューに疑問をいただく方は、参考にしてみてください。

子どもの意思を確認する

最も重要なのは、子どもが現在の環境に満足しているかどうかを確かめることです。

モチベーションがあるうちは、楽しめて上達も早くなるため、子どもにとって最高の環境と言えるでしょう。

僕も、練習時間は長かったですが、少年団の友達とも仲良かったですし、毎週楽しみだったので、今でもやってよかったと思えます。

ただ、ケガについては注意が必要です。

ストレッチを促したり、積極的に休息を与えるなど、親ができるサポートをしてあげましょう。

仮に、子どもがいまいちな反応だった場合は、次項の対策にうつるのが良いかもしれません。

別のスポ少にうつる

スポーツ少年団は、チームごとに方針や練習時間が異なるため、移籍の選択もアリです。

よい少年団に移籍できれば、新しい友達、指導者、練習環境に出会えます。

親は気まずかったり心配だったりするかもしれませんが、子どもはのびのびやれることが多いです。

僕も、友達が違う少年団に移動した経験がありますが、別チームでも仲良く話してました。

ただ、別のスポ少に変わっても同じ環境では意味がありません

ママ友などから事前に評判をリサーチしたうえで、今の家庭環境、子どもの心境と照らし合わせて、移籍を考えましょう。

スクールを検討する

近くにめぼしい少年団がない場合は、スクール選択の1つの方法です。

スクールであれば、スポ少の問題点である「指導者の質」「練習時間」が一気に解決できます。

根性論はなく、最新のスポーツ科学を用いた指導方針なので、安心して子どもを通わせられるはずです。

しかし、スクールにも質の良し悪しがあるため、スクール選びは慎重に行わなければなりません。

ママ友からの情報だけでなく、ネット等の評判や口コミを参考に、子どもにとって最も良い選択をしましょう。

下記の記事は、スポーツ指導の専門でもある僕が「良い」と思ったスクールを紹介しています。

参考にしてみてください。

子どもに最適な環境を作れるのは親だけ

スポーツ少年団の問題点をもう一度おさらしします。

  • スポ少は指導者によって練習時間が異なる
  • 練習時間が長いほど怪我のリスクが高まる
  • 根性論を掲げる指導者がまだまだ多い
  • 練習は1~2時間で十分な効果がある
  • 少しでも疑問に思うなら環境を変えるのもアリ

週に3回以上の活動、1日の練習時間が4時間を超えるチームなら、子どもの意思を尊重しつつ、別のスポ少やスクールなども検討してみてください。

子どもを守れるのは親だけです。

この記事がきっかけで、子どもにとって最高のスポーツ活動をサポートできれば幸いです。

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